クリニック便り

2026年5月号

 みなさんこんにちは いかがお過ごしでしょうか。花粉の季節も ようやく終わり心地よい5月ですね。例年よりも少し寒さを感じます。年々 夏が暑く長くなっている気がしますので 逆に冬の寒さが4月5月に残っているような気がしています。それでもやっぱり 特有のからっとした晴天や心地よい風の吹く日があり、5月は私の好きな季節です。食事も美味しく感じる季節ですからぜひ お口のトラブルがあればご連絡ください。

季節の健康コラム

【噛むこと】がメンタルを守る!? 5月の心の整え方

新しい環境での緊張がほぐれ始める5月は、心身に疲れが出やすい時期でもあります。 「なんとなくやる気が出ない」といった心の不調に悩んでいませんか?

●心を整える「幸せホルモン」
そんな時、ぜひ試していただきたいのが【噛むこと】です。実は一定のリズムで繰り返し噛むと、脳内で精神を安定させるセロトニンの分泌を促します。これは幸せホルモンとも呼ばれ、ストレスを和らげて心を穏やかに保つ働きがあります。

●毎日の食事でできる予防法
食事の際は、一口【30回】を目指してよく噛みましょう。根菜類やきのこ類など、自然と噛む回数が増える食材を選ぶのがコツです。ガムを噛むのも手軽で良いですね。毎日少しの工夫で心に元気を取り戻しましょう。

歯とお口のトリビア

貴族の証は「真っ黒な歯」?

笑顔からこぼれる真っ白な歯。現代では誰もが憧れますが、歴史を振り返ると全く逆の時代もありました。舞台は今から400年以上前、16世紀のイギリス。当時はなんと「むし歯で黒くなった歯」が大流行していました。

なぜ真っ黒な歯がもてはやされたのか?その理由は「お砂糖」にあります。当時の砂糖はとても希少で、金や銀と同じくらい超高級品でした。つまり、甘いお菓子をたくさん食べて歯が黒くなるのは、それだけ裕福であるという富の象徴だったのです。当時のイギリス国王も大の甘党で、歯が黒かったと伝えられています。さらに驚くことに、一般庶民の中にはお金持ちを気取って、わざわざ炭などで自分の歯を黒く塗る若者までいたそうです。

「食後の歯みがき」いつ磨くのが正解…?

「ご飯を食べたらすぐに歯を磨きましょう」と子どもの頃から教わってきた方は多いでしょう。しかし、食後すぐの歯みがきは逆に歯を傷つけるかもしれません。良かれと思っていた習慣が、実は逆効果になってしまうかもしれない、今回はこういったお話をさせていただきます。

●食後すぐの歯みがき、NGなのはこんなとき

結論から言うと、食後すぐの歯みがきがNGなのは特定のものを飲食した時だけです。鍵を握るのは『酸性食品』です。例えば、お酢を使った料理やドレッシング、レモンなどの柑橘類、炭酸飲料などは強い酸性を持っています。これらを飲食すると、歯の表面の硬い「エナメル質」が酸で溶け出し、一時的にとても柔らかい状態になります。この無防備な状態のときに、歯ブラシでゴシゴシと磨いてしまうと、大切な歯の表面が削れて薄くなってしまう危険性があります。これが「食後すぐの歯みがきはダメ」と言われる最大の理由です。

一方で、お米やパン、お肉など、普段の食事を中心とした場合は、お口の中が極端な酸性になることはありません。むしろ、むし歯菌の大好物である「食べカス」を早く取り除くため、これまで通り食後すぐの歯みがきが推奨されます。

●歯を守るための解決・予防法

①酸性の強い飲食後は30分待つ・・・お口の中の唾液が酸をゆっくり洗い流して中和し、溶け出した歯の成分を元に戻してくれます。

②食後すぐにお水で口をゆすぐ・・・30分待っている間のケアとして効果的です。また、唾液を出すためにシュガーレスガムを噛むのもおすすめです。

③普段の食事の後はすぐに優しく磨く・・・酸性の強くない食事の後は、忘れないうちにすぐ磨きましょう。力任せに磨かず、優しく丁寧に磨くことが大切です。

毎日の食事内容に合わせて歯みがきのタイミングを工夫するだけで、大切な歯を長く健康に保てます。今日からぜひ、お口のケアの新常識として取り入れてみてください。

歯にいいレシピ

トマトとチンゲン菜の中華風玉子炒め

 

栄養価(1人分)
●エネルギー・・・・・・・274kcal
●カルシウム・・・・・・・96.3mg
●ビタミンC・・・・・・・・22.2mg
●ビタミンE・・・・・・・・・・1.1mg

材料(3人分)
・チンゲン菜・・・・・・・・・・・・・・160g
・トマト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・130g
・豚バラ肉・・・・・・・・・・・・・・・100g
・たまねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・80g
・乾燥きくらげ・・・・・・・・・・・・・・・5g
・卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3個
・ごま油・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
・おろしにんにく・・・・・・・・・・・・・・1g
(a) 顆粒中華だしの素・ウスターソース・しょう油・・・・各小さじ1
(a) 塩・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/6
(a) こしょう・・・・・・・・・・・・・・・・少々

作り方
①:乾燥きくらげは湯に10分程つけて戻し、食べやすい大きさに切る。
②:チンゲン菜は一口大に、トマトは二口大に、豚バラ肉は食べやすい大きさに切る。たまねぎは半月型に薄くスライスする。
③:フライパンにごま油をひいて火にかけ、おろしにんにく、豚バラ肉、たまねぎを入れて3分程炒める。その後、チンゲン菜の根元部分、きくらげ、(a)を加えて混ぜ、ふたをして2分程蒸し焼きにする。
④:チンゲン菜の葉の部分、トマト、割りほぐした卵を加えたら、木べらなどでさっくり混ぜながら1分程加熱する。

ワンポイント!
チンゲン菜は歯ぐきを育む「ビタミンC」や血行を良くする「ビタミンE」が豊富。トマトの酸味は唾液の分泌を促し、お口の環境を整えてくれます。毎日の食事で、歯の健康を守っていきましょう!