クリニック便り

11月8日はいい歯の日~「卑弥呼の歯がいーぜ」とは?

皆さんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか。

秋も本格的になり、冬の訪れも感じるようになってきました。温かいものが美味しく感じられる季節ですね。

わたくしごとですが火傷をしそうなほど熱い食べ物が好きです。そのため常に口の中を良い状態にしておかないと、熱さに耐えらません。

ところが私の子供たちは大変な猫舌なので私が温めた食事を冷ますために、扇風機を直接食事に当てて冷まそうとしているのを最近見ましてガックリしています。

世界おもしろ事情

アジア諸国の立冬

冬のはじまりである「立冬」。朝晩は冷え込み冬の気配を感じますが、アジア諸国では立冬はとても大切な節目として考えられているようです。

 

【台湾】
台湾では、鶏肉のスープや羊肉の漢方鍋など滋養のある食事を食べて、風邪などを予防します。また、立冬には「朝早くからの外出はNG」「太陽に長くあたりすぎるのもNG」など、いくつかのやってはいけないことがあるそうです。

【韓国】
韓国では、各地域で「立冬ボギ」と呼ばれる占いがあり、その年の農作や天候を占い、冬に備えるそうです。また、韓国においての立冬は「キムチ漬けのシーズンがきた」という節目の日であり、立冬前後に漬けたキムチはおいしいといわれているそうです。

歯にまつわる豆ちしき

古代ローマ帝国の歯みがき

古代ローマ帝国(紀元前510年~西暦480年頃)の市民たちは化粧や衣装にも気を使うおしゃれな人々で、白い歯を美の条件と考えていたようです。

貴族たちは歯のケアをするために、さまざまな歯みがき剤を使っていたそうです。初代皇帝アウグストゥスの姉・オクタヴィアは、塩が使われた歯みがき剤という現代にも通じるケア用品を用いていたとか。ちなみに、貴族たちの歯に対する衛生意識が高かったのは、実際に歯周炎に苦しんでいる人が多かったからだといわれています。

なお、貴族たちの歯への意識は高かったものの、手入れは奴隷にさせていたそうです…。

11月8日はいい歯の日

「卑弥呼の歯がいーぜ」とは?

11月8日は「いい歯の日」です。皆さんも歯みがきや歯科定期検診を受けて、日々「いい歯」を目指していることと思います。そこで今回は、よく噛んで食べることのメリットを表す標語「卑弥呼の歯がいーぜ」をご紹介します!

卑弥呼が暮らしていた弥生時代では、食事を現代人の約6倍も多く噛んでいたそうです。しっかり噛んでいた卑弥呼は、きっと歯も丈夫で健康だったことでしょう。

【ひ】肥満予防・・・あまり噛まずに食事をすると満腹を感じにくく、つい食べ過ぎてしまいがちです。しっかり噛むと食事の時間が長くなり、少量でも満腹になるため、肥満予防になります。

【み】味覚の発達・・・食べ物をしっかり噛むことで味覚を刺激。発達させる働きがあります。

【こ】言葉の発音がはっきり・・・歯並びや噛み合わせにも良い影響が出て、正しくはっきり発音することができるようになる。

【の】脳の発達・・・噛む動作は視覚や聴覚などが刺激され、認知症予防にも有効だといわれています。

【は】歯の病気を防ぐ・・・よく噛んで唾液の分泌が促されると、むし歯や歯周病を防げます。

【が】がんの予防・・・唾液の中には発がん性物質の作用を抑える酵素が含まれており、しっかり噛んで唾液と混ざると、がん予防につながると考えられています。

【い】胃腸の働きを促進・・・消化酵素の分泌が促され、胃腸の動きが良くなります。

【ぜ】全身の体力アップ・・・歯は運動能力にも影響を与えます。しっかり噛みしめることができる歯は全身の体力アップにつながります。

しっかり食べ物を噛んで、美味しい食事を楽しめる「いい歯」なら、健康で楽しい毎日を送れるはずです!

歯にいいレシピ

さつまいもとかつお節の煮物

材料(1人分)
・さつまいも・・・・・・・・・・・・・・1/2本
・砂糖・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1/2
・塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひとつまみ
・かつお節・・・・・・・・・・・・・・・・・・3g
・水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量

栄養価(1人分)
●エネルギー・・・・・・・154KCAL
●食物繊維・・・・・・・・・・2.8G

作り方
①:さつまいもは、1~2cm程度の輪切りにする。
②:鍋に①と砂糖、さつまいもがかぶるくらいの水を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にして、塩とかつお節を加えて煮る。
③:さつまいもに火が通ったら、火を止めて器に盛る。

ワンポイント!
今回は旬のさつまいもを使ったレシピです。秋に美味しい食材ですが、本来の甘味を引き出すにはゆっくり加熱するのがポイントです。電子レンジなどで急速に加熱するより、ゆでたり蒸したりするとよいでしょう。