クリニック便り

2026年8月号

大変な暑さが続いていますね。みなさん いかがお過ごしでしょうか? 私は先日 夜に 近隣のお祭りに子供を連れていきましたが あまりの暑さに気分がすぐれず 楽しく参加できませんでした。皆様も熱中症などに十分お気をつけください。また 熊本の地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日でも早い 復旧・復興と皆様が安心して暮らせる日々が戻りますことを心よりお祈り申し上げます。

季節の健康コラム

夏のお出かけは「暑さ指数」を見てから!

8月の外出は、最高気温だけでなく、湿度や日差しも含めた 【暑さ指数(WBGT)】 を確認して決めましょう。 暑さ指数は環境省の「熱中症予防情報サイト」で、地域ごとの実況や予測を見られます。 テレビの天気予報で紹介される日もありますが、細かな地域差までは分からないこともあるため、お出かけ前にスマホや家族の声かけで確認すると安心です。 環境省は暑さ指数31以上を「危険」とし、外出をなるべく避ける目安にしています。 特に高齢の方や小さなお子さんは、のどの渇きや暑さに気づきにくいため、無理は禁物、早めの休憩が大切です。 買い物や散歩、庭仕事は朝夕の涼しい時間にずらし、15〜30分に一度は日陰や冷房のある場所で休みましょう。 暑さ指数を見ること、これを夏の新習慣にしましょう。

歯とお口のトリビア

かき氷で頭が痛くなる本当の原因は?

夏の楽しみといえばかき氷ですが、急いで食べて頭が痛くなった経験はありますよね。 実はこの痛み、頭ではなく 【お口の中が原因】 なのです。冷たいものが上あごを急に刺激すると、その情報を伝える神経が驚いてしまいます。 この神経は歯やこめかみともつながっているため、脳が冷たさと痛みの場所を勘違いし、頭が痛いと感じてしまうのです。

これは体を守ろうとする自然な反応なので心配はいりません。ちなみに、この現象には「アイスクリーム頭痛」というれっきとした名前がついているのも面白いところです。 こういった頭痛を防ぐには、ゆっくり少しずつ食べるのが一番です。 もし痛くなったら、舌を上あごにそっと押し当てたり、おでこを手で温めたりすると、すっと楽になりますよ。

スポーツドリンクと歯の意外な関係

知らずに歯が溶けているかも…

暑い日に飲むことの多いスポーツドリンクや、脱水対策に使われる経口補水液。実はこれらが、私たちの歯を少しずつ溶かしてしまうことをご存じですか? ちょっとした心がけで、水分補給をしっかり行いながら、大切な歯を守ることにつながります。

●歯が溶ける「酸蝕歯」とは?

歯の一番外側は、体で最も硬い「エナメル質」という組織で守られています。 このエナメル質はとても硬くて丈夫ですが、実は酸に弱いという弱点があります。 スポーツドリンクや経口補水液などは酸性度が高く、飲むとお口の中が酸性に傾きます。 すると、エナメル質の表面が少しずつ溶け出してしまうのです。 これを 【酸蝕歯(さんしょくし)】 と呼びます。

 

●酸蝕歯が進むと歯はどうなるの?

酸蝕歯が進むと、まず歯の表面のツヤがなくなります。 さらにエナメル質が薄くなってきて、その下にある黄色っぽい「象牙質(ぞうげしつ)」が透けて見え、歯が黄ばんで見えるようになります。 前歯の先端は、ガラスのように透明っぽくなったり、欠けやすくなったりします。また、冷たいものや甘いものが歯にしみる「知覚過敏」も起こりやすくなります。 一度溶けたエナメル質は元に戻らないため、進行を防ぐことが大切です。

●落とし穴は「ダラダラ飲み」

本来お口の中は、唾液のはたらきによって、酸性から中性へとゆっくり戻ろうとします。 ところが、スポーツドリンクや経口補水液などを少しずつ飲み続けると、口の中が酸性に傾いた状態が長く続き、歯が酸にさらされる時間も長くなってしまいます。

●歯を守る3つのコツ

とはいえ、熱中症対策は夏の健康を守る大切な習慣なので、飲むのをやめる必要はありません。 以下のように3つのコツで対策をしましょう。

●1つ目は、お水と交互に飲むこと。・・・ドリンクを飲んだ後に水をひと口含むだけで酸が薄まります。

 

●2つ目は、時間を決めて飲むこと。・・・ペットボトルを手元に置いてだらだら飲み続けないようにしましょう。

●3つ目は、飲んだ直後の歯みがきを少し待つこと。・・・酸でやわらかくなった歯をすぐにみがくと削れやすいので、お水でゆすぎ、30分ほどたってからみがきましょう。

歯にいいレシピ

夏野菜とこんにゃくのカムカム和え

 

栄養価(1人分)
●エネルギー・・・・・・・・・・・40kcal
●たんぱく質・・・・・・・・・・・・・・・1g
●食塩相当量・・・・・・・・・約0.5g

材料(2人分)
・きゅうり・・・・・・・・・・・・・・・1/2本
・パプリカ(赤・黄)・・・・各1/4個
・板こんにゃく・・・・・・・・・・・・・・・60g
・白いりごま・・・・・・・・・・・・・・・・適量

[調味料]
・醤油・・・・・・・・・・・・小さじ1
・酢・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
・ごま油・・・・・・・・・・小さじ1

作り方
①:こんにゃくは1cm角に切り、さっと下ゆでして水気をよく切ります。 きゅうり、パプリカも同じくらいの大きさに切ります。
②:ボウルに[調味料]を混ぜ合わせ、①の食材を加えて全体をよく和えます。
③:冷蔵庫で10分ほど冷やして、味をなじませます。
④:器に盛り、白いりごまを振って完成です。

ワンポイント!
しっかり噛むことは、唾液の分泌を促します。 唾液にはお口の中の汚れを洗い流す自浄作用や、細菌の繁殖を抑える効果、さらに歯の再石灰化を助け、むし歯を予防するはたらきもあります。また、よく噛むことであごの筋肉を使い、歯を支える土台の健康を保つことにもつながります。 おいしく食べて、お口の健康を育てましょう。